レ・トロワ・スルス(ボニュー)

Les Trois Sources
Bonnieux

 プロヴァンスらしい風景がつづくプティ・リュベロンのなかで、一番大きな村がこのボニュー。果樹園やブドウ畑が広がり、丘の上には中世の集落がそのまま残っています。このメゾン・ドットも、中世の趣をたたえる剛健な建物です。13世紀に教会として建てられ、その後、病院となり、養蚕農家となっていました。
 


 
 30年パリで広告の仕事をしていたオーナー夫妻が、このメゾン・ドットをオープンしたのは1997年のこと。電気も水道もない廃屋を、3年間かけて修復しました。
「スピリットを残したかったから、すべてを自分の手でやったんです。大変だったけど」と話すポールさんとカロリーヌさん。
 そのかいあって、ほかのどことも違う、この家のもつ個性が生かされたメゾン・ドットになっています。そして、彼ら自身、いまではブドウ畑で自分のワインを造るほど、この土地の人間になっています。


 建物の中は、みごとなまでに昔の面影を残しています。客室のドア(左の写真)も石の階段も素敵です。5つある客室も広々としていて、天井も高く、木の梁も生かされています。

 家具にもこだわりがあり、どれもアンティーク。たしかに、大量生産された現代の家具はここには似合いません。窓の外を眺めれば、中世の町。タイムスリップしてしまいそうな、不思議な感覚におちいります。ゲストが自由に使えるサロンには、ビリヤード台や、書斎があります。8ヘクタールの敷地には、ブドウ畑やさくらんぼの果樹園、ラベンダー畑、プール、ペタンク場もあります。プールからは、ボニュー、ラコスト、グルトの村々が眺められます。



Chemin de la Chaîne 84480 Bonnieux
全5室 バスタブ付き4室、シャワーのみ1室
客室料金 (朝食込み) 1泊〜可
80〜140€
スイートルームは140〜200€(4名まで宿泊可能)
ターブルドット(夕食)不可
11〜4月は休み
インターネット可
駐車場有り



送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。





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ラ・バスティドゥ・デ・マニャン(ラコスト)

La Bastide des Magnans
Lacoste
 リュベロンに点在する小さな村のひとつ、ラコスト。ここは、18世紀末、サド侯爵が住んでいた城がありますが、近年はモード関係者に人気があり、ピエール・カルダンは40もの家を持っていますし、エルメス家の別荘もあります。悠々とつらなる丘や田園地帯の雄大な景色は一見の価値あり。
 丘の上にあるハチミツ色のこのメゾン・ドットは、絶景地に建っています。ベッドに寝ころびながら、ヴァントゥ山が見えるのも心憎い演出。このあたりは、かつて養蚕の地だったそうで、この建物も、magnanerie(養蚕所)のひとつでした。この伝統的なmagnanerieの面影を残しつつ、うまくリノベーションしているのは、オーナーのミリアムさん。それもそのはず、じつは、彼女はアンティークの修復家で、この道のスペシャリストなのです。7年かけて工事をし、2000年にオープンしました。
 
 部屋にも、アンティークの珍しいオキュルス(円の窓)がはめ込まれていたり、騙し絵の衝立てが飾ってあるのも、彼女ならではのデコレーション。
 家具や絵画も、フランスの歴史や文化が息づいているものばかり。本物のアンティークに囲まれて、修復家のレクチャーまで受けられるなんて、そんな素敵な機会はそうそうありません。

  
 到着時には、アペリティフやお茶でもてなしてくれるマダム。じつは、彼女はアヴィニョンに住んでいるのですが、夏の間だけ、この家で暮らしています。なので、彼女自身、夏のヴァカンスをゲストといっしょに謳歌しているわけなのです。

 客室は、小さなものも入れると、7室あります。グレー、マロン、青、黄、赤、水色、緑と、色彩のイメージを変えています。ちなみに、ベッドからヴァントゥ山が見えるのは、マロン、黄、緑の部屋。グレーの部屋にはプライベートのテラスがついていて、ルションやゴルドの村が見渡せます。

 ゲストのためのキッチンとサロンもあり、自由に利用できますので、別荘のような感覚で暮らせます。
 野原のように、自然に花が咲き乱れる庭にいるだけで、心が開放されていくようです。プールからも、リュベロンのすばらしい眺め。
 フランスの"美しい生活"を体験するには、最適なメゾン・ドットだと思います。

Chemin de Fontpourquiere - Lubac - 84480 Lacoste 
全7室 バスタブ付き4室、シャワーのみ3室
客室料金 95€〜115€(朝食込み)
ターブルドット(夕食)不可
11〜4月は休み
クレジットカード不可
インターネット可
駐車場有り


送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。







ラ・バスティデン(カシ)

La Bastidaine
Cassis

 小さな丘を背景に、20世紀初頭のワイン農家を改築した建物が建っています。ここは、カシで初めて作られたメゾン・ドット。1998年にオープンしました。
 オーナーは、アピセラ夫妻。長年、レストランを経営していましたが、お子さんとの時間を大切にするために、メゾン・ドットを始めました。7ヘクタールの敷地に、4部屋の客室と、独立したストゥディオ(キッチン付き)がひとつ。

 プロヴァンスを愛するお二人は、あくまでもプロヴァンサルなスタイルにこだわっています。テラスには、大きなプラタナスの木が涼やかな木陰を作っていますが、それは、プロヴァンスの村の広場の典型的な風景とよく似ています。
 時代の先端をゆくようなデコレーションとは無縁。ここにあるのは、変わらない価値観、伝統の美しさ、あたたかいもてなしの心。朝食に出してくれた、無農薬の粉で焼いた手作りのビスケットの素朴な味わいに、この宿の魅力が象徴されています。

 おしゃべり好きな人たちが村の広場に集まってくるように、ここにはプロヴァンスを愛する世界中の人たちが、休暇を過ごしにやってきます。ハイキングや自転車が好きなオーナーなので、コースや見どころスポットのガイドは的確です。ときにはいっしょに出かけることもあるそう。
  ご希望に応じて、プロヴァンス料理の教室をアレンジすることもできますので、お気軽にお問い合わせください。


6 Bis Avenue des Albizzi 13260 cassis
全5室(うち1室はストゥディオ)全室シャワーのみ
客室料金 85€〜139€(ストゥディオ以外は朝食込み)
3泊以上〜可
ターブルドット(夕食)不可
11月〜3月までは休み
インターネット可
駐車場有り

送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。






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ス・ル・ティエル(エクス・アン・プロヴァンス)

Sous le Tilleul
Aix-en-Provence

 ここは、エクス・アン・プロヴァンスの中心部。メインストリートのミラボー通りも、ツーリスト・オフィスも、徒歩3分。これ以上便利な場所がないくらいだというのに、一歩、アパルトマンの中に入ると、嘘のような静寂が広がっています。2009年までメゾン・ドットだったのですが、今は貸しアパルトマンとなっています。変わったことといえば、朝食が付かなくなったことと、週単位になったこと、掃除が1週間以上の滞在の場合のみになったこと。マダムのマリー・クリスティンヌさんは変わらずアパルトマンの中に暮らしています。
 客室はわずか2室。どちらも2〜4人が利用でき、完全に独立しています。1階は120㎡の広さ。庭に面したテラスが素敵です。部屋の中にも大きなキッチンがありますが、テラスにも小さなキッチンがあり、バーベキューもできるようになっています。
 広いリビング、書斎、寝室、キッチンとダイニング。ランドリーの部屋もあります。二組4人が泊まったときのために、シャワールームが二つ用意されています。目の前に庭が広がっているので、まるでメゾンのような感覚で滞在できます。
 
 インテリアは、アンティークと旅行が好きなマダムの趣味が生かされています。アールデコ、エスニック、アジア……と、さまざまなテイストのものが集まっていますが、見事なまでに、エレガントなハーモニーをなしています。



 もうひとつの客室は、65㎡。3階に位置しているので、光がさんさんと室内に入ってきて、とても明るいのが魅力。リビング、寝室、キッチン、バスルーム、そしてベランダ。
 庭を望むこちらの部屋のインテリアは、モダンなコンテンポラリー。大きな菩提樹の木(Le Tilleul)が葉を揺らす庭が、部屋からよく見えます。


 
 マリー・クリスティンヌさんがこよなく愛する庭には、菩提樹のほかにも、桜、バラ、フジ、イチヂクの木、紫陽花、ノウゼンカズラなど、四季折々の花が咲いています。エレガントで静けさのある彼女の雰囲気そのものの、アパルトマン。長期滞在するゲストが多いのもうなずけます

2, boulevard du Roi René 13100 Aix-en-Provence
☎04 42 38 39 06
全2室(いずれも2人〜4人) 
客室料金「Roi-René」(1階)シャワーのみ 1週間1200〜1600€
「Reine- Jeanne」(3階)バスタブ付き 1週間 1000〜1200€
ターブルドット(夕食)不可
通年営業
インターネット可
駐車場有り(1日10€)


送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。


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ラ・バスティードゥ・サン・トリニード(サナリー・シュル・メール)

La bastide St-Trinide
Sanary sur-mer


 マルセイユとトゥーロンの間に位置する、静かな海辺のリゾート、サナリー・シュル・メール。南フランスでも指折りの素敵な高級別荘地です。
 海辺から車で5分内陸に入ったところに、若いカップルが暮らすメゾン・ドットがあります。

 6ヘクタールの敷地には、たくさんのオリーブの古木がどっしりと立ち、草花やハーブがのびのびと生い茂っています。遠くに見えるのはプロヴァンスの丘。騒音とは無縁のこの場所には、のびやかな南フランスの自然があります。
  マダム(というにはまだ若くてかわいい!)・クチュールは、近所の学校で教える体育の先生。彼女の家族が5世代暮らしている敷地内で、2006年にメゾン・ドットを始めました。

 このメゾン・ドットの魅力は、とっても家族的で温かいこと。リュクス派ではなく、アットホームでナチュラルな雰囲気がお好きなかたにおすすめします。母屋は18世紀の建物ですが、敷地内には16世紀に建てられた小さな教会もあり、内部には描かれた時代も不明な宗教画が、そのまま残されています。

 2つの客室と、キッチン付きのストゥディオがひとつ。それぞれに独立したテラスがついています。朝食は、庭のテーブルで。「お邪魔にならなければ、いっしょに朝食を食べたり、アペリティフをしたりするのが好き」という人なつっこいお二人です。ご安心ください。「上手じゃないけど、ジェスチャー交えて英語でもコミュニケーションしましょう!」。きっと、かんたんに友だちになれるはず!

 若くて行動派のお二人。これから、このメゾン・ドットを起点とした散歩コースの地図を作るそうです。20分、1時間、2時間コースと、さまざまなバリエーションも考案中だとか。

 近くにはワイナリーもあり、試飲も楽しめます。また、サナリーの港からは、カシなどへのボートクルーズが出ています。サナリーのマルシェをそぞろ歩くのもおすすめ。それとも、庭でのんびりお昼寝にしましょうか?



1671 chemin chapelle Sainte Trinide 83110 Sanary-sur-mer
全3室 全室シャワーのみ
客室料金 70€/80€(朝食込み)
ターブルドット(夕食)不可
通年営業
クレジットカード不可
インターネット可
駐車場有り



送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。







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