ラ・バスティドゥ・デ・マニャン(ラコスト)

La Bastide des Magnans
Lacoste
 リュベロンに点在する小さな村のひとつ、ラコスト。ここは、18世紀末、サド侯爵が住んでいた城がありますが、近年はモード関係者に人気があり、ピエール・カルダンは40もの家を持っていますし、エルメス家の別荘もあります。悠々とつらなる丘や田園地帯の雄大な景色は一見の価値あり。
 丘の上にあるハチミツ色のこのメゾン・ドットは、絶景地に建っています。ベッドに寝ころびながら、ヴァントゥ山が見えるのも心憎い演出。このあたりは、かつて養蚕の地だったそうで、この建物も、magnanerie(養蚕所)のひとつでした。この伝統的なmagnanerieの面影を残しつつ、うまくリノベーションしているのは、オーナーのミリアムさん。それもそのはず、じつは、彼女はアンティークの修復家で、この道のスペシャリストなのです。7年かけて工事をし、2000年にオープンしました。
 
 部屋にも、アンティークの珍しいオキュルス(円の窓)がはめ込まれていたり、騙し絵の衝立てが飾ってあるのも、彼女ならではのデコレーション。
 家具や絵画も、フランスの歴史や文化が息づいているものばかり。本物のアンティークに囲まれて、修復家のレクチャーまで受けられるなんて、そんな素敵な機会はそうそうありません。

  
 到着時には、アペリティフやお茶でもてなしてくれるマダム。じつは、彼女はアヴィニョンに住んでいるのですが、夏の間だけ、この家で暮らしています。なので、彼女自身、夏のヴァカンスをゲストといっしょに謳歌しているわけなのです。

 客室は、小さなものも入れると、7室あります。グレー、マロン、青、黄、赤、水色、緑と、色彩のイメージを変えています。ちなみに、ベッドからヴァントゥ山が見えるのは、マロン、黄、緑の部屋。グレーの部屋にはプライベートのテラスがついていて、ルションやゴルドの村が見渡せます。

 ゲストのためのキッチンとサロンもあり、自由に利用できますので、別荘のような感覚で暮らせます。
 野原のように、自然に花が咲き乱れる庭にいるだけで、心が開放されていくようです。プールからも、リュベロンのすばらしい眺め。
 フランスの"美しい生活"を体験するには、最適なメゾン・ドットだと思います。

Chemin de Fontpourquiere - Lubac - 84480 Lacoste 
全7室 バスタブ付き4室、シャワーのみ3室
客室料金 95€〜115€(朝食込み)
ターブルドット(夕食)不可
11〜4月は休み
クレジットカード不可
インターネット可
駐車場有り


送迎を兼ねたプライベートチャーターを承ります。詳細はこちらでご覧ください。







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